グーグル,超豪華な福利厚生を廃止
2008-08-28


グーグルが,福利厚生の廃止を決めたという 記事を見つけた。短期間にIT産業の寵児となったグーグル。アメリカの学生の入りたい企業のトップを誇るグーグル。アメリカ企業にしてなお 福利厚生に尋常ならざる力を注ぐことでも 知られてきた。例えば・・,食事(朝・昼・夜),医療,トレーナー(個人対応),クリーニング,マッサージ,託児所,ジム(24時間利用可),スパ,プールetc.。要するに,生活のあらゆる領域をカバーしているというわけである。組織に縛られることを嫌う「自由人」を迎えるための環境整備だと羨望のまなざしをもって見られてきたのも否定できない。

しかし,実体としては,優秀な人材の雇用とその流出防止というのにとどまらない経営戦略があった。つまり,生活のあらゆる領域をカバーする福利厚生とは,端的には「24時間戦えますか?」のグーグル版を実現しようということにほかならない。ITを自在に操る最先端企業が,社員に対して次世代型の福利厚生を提供するというのとは違うのである。入社希望者も圧倒的多数であるならば,やめていく社員も少なくないのが実情となってきた。しかも,当然のことながら,「24時間戦え」というのであれば,福利厚生の面でも厚遇するのは当たり前とする社員が増殖中とも伝えられていた。

だから福利厚生はコスト計算の対象と考えるに至り,これを廃止することにした,ということらしい。グーグルもごくフツーの,並みの企業であったということである。ヤフーとマイクロソフトのアライアンスを阻止し,打倒マイクロソフトを実現したグーグル。しかし,繁栄はすでにピークをうったということなのだろう。「記事」は,グーグルは「オーラの輝きが失われつつある」ともいう。IT産業は実にめまぐるしい・・。次はあそこが覇者?
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